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来週の相場見通し/全体は調整相場へ、短期マネーは自然エネルギー関連に流入


6月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数は前月比1万8000人増と、増加幅は市場予想の10万人程度増を大幅に下回った。また、失業率は9.2%で、前月を0.1ポイント上回り3カ月連続で悪化。市場予想の平均は9.1%で、こちらも市場予想より悪く、9.4%だった昨年12月以来、6カ月ぶりの高水準となった。このため、雇用情勢に対して楽観ムードだった米株式市場は梯子を外された格好となった。シカゴ日経平均先物(円建て)は10045円大証清算値比115円安だった。このため、週明けの日経平均は反落する公算が大きい。

 まず結論からいえば、来週からの東京市場は暫くの間、調整局面だとみている。メインレンジは、下値は6月SQ値9553.69円、上値は震災が発生した3月11日終値10254.43円だ。上値に関しては、仮に、米株が意外な強さをみせても、震災発生前日の10日終値10424.38円が限界だろう。逆に、下値は余程急ピッチの米株下落や円高、または、想定を超える天災の発生がなければ、6月のSQ値を下回ることはないだろう。

 よって、目先数週間は概ね9500円~10300円のボックス相場の中での物色ということになる。週末8日の日経平均の終値が10137.73円であるため、下値余地の方がやや大きい。しかし、日銀によるETF購入期待もあり、外部環境が想定以上のピッチで悪化しない限り、レンジ下限に向かって急落する可能性は低いとみる。言い換えれば、相場全体に下値不安が強まることなく(急落はなく)、じり安基調を辿り、時間的な調整が行われる可能性が高いだろう。

 九州電力 <9508> 玄海原子力発電所2、3号機の運転再開を巡る「やらせメール」問題と、原発のストレステストを巡る閣内不統一・混乱がなければ、自動車産業を中心とした製造業が物色の柱になるとみていた。サプライチェーンの復旧を背景に、部品メーカーからの供給が改善され、自動車を中心に製造業の増産の環境が整いつつあるからだ。また、原発の運転正常化で、電力会社や、原発関連企業の株も、見直し買いから、自律反発を継続していくとみていた。

 しかし、今回の問題発生で、国内の電力不足は最悪の場合、今年の夏よりも来年夏の方が深刻化しかねない。仮に、現在運転中の原発が次々と定期検査に入りしても、地元との交渉難航などで1基も再稼働できない場合、来年5月には国内全54原発が止まることになるという。この場合、日本エネルギー経済研究所の予測では来夏の最大需要に比べ7.8%の供給力が不足し、今夏より事態が悪化するそうだ。

 さらに、経済産業省の試算では、全原発を火力発電で代替すると発電コストは3兆円以上増加する。当然これはわが国生産コスト増加に直結し、製造業の収益を圧迫する。また、設備投資計画も下方修正されるリスクが高まるだろう。例えば、SMBC日興証券は来年8月の鉱工業生産指数を4%押し下げると予測しているという。

 こんな状況を受け、わが国製造業の先行き業績は不透明となった。これでは自動車など製造業の株は買い難い。同時に、日本経済の先行き不透明感が強まったため、日経平均の上値余地も大幅に縮小したとみておく必要がある。少なくとも、日経平均の上値余地の拡大には、わが国固有の電力不足問題がクリアになる必要がある。迷走する、行き当たりばったりの政府のエネルギー政策のおかげで、日本経済もおかしくなったとみるべきだ。

 一方、皮肉なことに、このような事態に陥ったことで、再生可能エネルギーへの市場の関心が再び盛り上がる可能性が高まった。特に追い風になる要因は、民主、自民、公明3党の国会対策委員長が8日再生エネルギー特別措置法案を14日の衆院本会議で審議入りさせる方針で一致したという点だ。民主党は法案修正も視野に早期成立を目指すとみられており、これが今国会で成立するのなら、太陽光、風力、地熱など自然エネルギー関連銘柄を買ってもいいというムードは盛り上がることだろう。

 短期マネーが、電力株や原発関連銘柄群から流出し、その資金が再生可能エネルギー関連に流入する見通しだ。だが、相場全体に流入する資金量に変化は無いため、相場全体の水準が上昇することもないだろう。
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[ 2011/07/09 ] マネー | TB(0) | CM(0) B!
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